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共有持分売却で避けたい5つのトラブルと回避する方法

共有持分売却で避けたい5つのトラブルと回避する方法

共有持分の売却は相続や資産整理の一環として選ばれる方法ですが、実際には共有者間の対立や権利関係の複雑さから多くのトラブルを招きやすいのが現状です。
また、事前の合意不足や手続きの不備、税金の予想外の負担が原因で、売却が停滞したり損失を被るケースも少なくありません。
安心して共有持分を売却するには、リスクを正しく理解し、法的に適正な手順を踏むことが重要です。
この記事では、共有持分売却で起こりやすいトラブル事例と回避方法、トラブルを回避するための正しい法的手続きについて詳しく紹介します。

この記事の監修者
  • 虎ノ門桜法律事務所 / 代表弁護士:伊澤 大輔
    虎ノ門桜法律事務所 / 代表弁護士
    伊澤 大輔
    経歴:
    2001年弁護士登録。虎ノ門桜法律事務所代表弁護士。
    不動産会社(売買、賃貸、仲介、管理、共有物分割、競売等)等、顧問先多数。
    元暴力団追放運動推進都民センター相談委員、同センター不当要求防止責任者講習講師。
  • 宅地建物取引士:鈴木 成三郎
    宅地建物取引士
    鈴木 成三郎
    経歴:
    2013年より不動産業に従事。2019年に宅地建物取引士を取得。
    借地権のスペシャリスト。
    借地権にとどまらず、事故物件、収益ビル、倉庫、アパート等、各種不動産売買に精通している。
    趣味は仕事。年間取引数は70件に及ぶ。

共有持分売却で起こる深刻なトラブル事例5選

共有持分売却で起こる深刻なトラブル事例5選

共有持分の売却は一見シンプルに思えますが、実際には共有者間の関係悪化や金銭的負担、手続き停滞など多くのリスクを伴います。

ここでは、売却の現場で頻発する代表的な5つのトラブル事例を紹介します。

事前通知なしの一方的な売却による関係破綻

共有持分を勝手に売却すると、残された共有者との信頼関係が大きく損なわれます。

事前に相談や通知をせず売却を進めると、将来的な管理や処分の協力が難しくなり、不動産の有効活用に悪影響を及ぼします。

例えば、相続で土地を共有している兄弟の一人が一方的に第三者へ売却した場合、残された家族はトラブルを避けられず、関係修復も困難です。

そのため、売却を検討する段階で必ず他の共有者に意向を伝え、協力を得る姿勢が重要です。円滑な売却には信頼構築が欠かせません。

見知らぬ第三者が共有者になる権利行使トラブル

共有持分を第三者に売却した場合、予期せぬ相手が新たな共有者として関わる可能性があります。

共有者は持分割合に応じて使用や処分の権利を主張できるため、不動産の利用や売却方針で意見が対立しやすくなります。

例えば、不動産投資を目的とする業者が共有者になると、強引な権利行使が行われ、これまでの共有関係が一変する事例もあります。

こうした事態を避けるには、身近な共有者同士で話し合い、合意のうえで売却を選ぶことが安全です。

相場の3割で売却してしまった価格トラブル

共有持分は利用制限があるため市場価値が低く評価され、通常の不動産相場より大幅に安く取引される傾向があります。

正しい価格調査を怠ると、実勢相場の3割程度で売却してしまうケースも見られます。

例えば、相続で受け継いだマンションの一部を焦って処分した場合、本来より数百万円低い価格で契約する危険性があります。

適正価格を把握するには、不動産会社の査定を複数行い、価格の妥当性を客観的に判断することが重要です。

未払い管理費・修繕積立金の負担問題

共有者の中に管理費や修繕積立金の滞納者がいると、売却時に深刻な金銭トラブルへと発展する可能性があります。

滞納された管理費や修繕積立金は、共有持分を買い受けた新たな所有者にも支払い義務が継承されるため、買主から敬遠され売却が難しくなります。

仮に買主が見つかったとしても、滞納額を売却価格から差し引く必要があり、手元に残る金額が大きく減少する恐れもあるでしょう。

例えば、共有者の一人が数十万円もの費用を滞納したまま連絡がとれない場合、他の共有者が立て替えるか、売却代金から清算するしかありません。

清算方法について共有者間で合意がとれていなければ、売却手続きそのものが停滞してしまいます。

共有者の所在不明による同意取得困難

共有者の中に所在がわからない人がいると、不動産全体を売却する際に必要な全員の同意を得られず、計画自体が頓挫する恐れがあります。

相続を繰り返すうちに面識のない親戚が共有者になっていたり、共有者が海外へ移住して音信不通になったりするなど、所在が不明になる理由はさまざまです。

共有者全員の同意がなければ、売買契約の締結や所有権移転登記といった法的な手続きを進められません。

例えば、兄弟で相続した不動産を売却したいのに、弟が長年音信不通で連絡がとれない場合、弟の署名や実印を得られないため売却は不可能です。

売却活動を始めてからこの問題が発覚し、途方に暮れるケースも少なくありません。

所在不明の共有者がいる場合は戸籍の附票などで調査を進め、それでも判明しない際は法的な手続きが必要となるため、速やかに専門家へ相談しましょう。

トラブルを回避する共有持分売却の正しい法的手続き

トラブルを回避する共有持分売却の正しい法的手続き

共有持分売却でトラブルを未然に防ぐには、法的に定められた手続きを一つひとつ着実に進めることが不可欠です。ここでは、安全な取引を実現するための具体的な流れを解説します。

1.事前準備:共有者間の合意と意思確認

共有持分を円滑に売却するためには、まず共有者全員の合意形成が欠かせません。

例えば、相続で取得した土地を兄弟間で共有している場合、誰かが黙って売却を進めると信頼関係が損なわれ、相続財産の処分全体に支障が出るでしょう。

共有持分は持分割合にかかわらず、処分に関して共有者全員の意思確認が必要とされるため、手続き開始前に丁寧な話し合いを重ねることが重要です。

ただし、共有物の処分には共有者全員の同意が必要ですが、管理については持分の過半数で決定できます。この段階で意向を整理しておけば、売却の条件設定や契約準備もスムーズに進むでしょう。

2.売買契約の締結

合意が整った後は、売買契約の締結に進みます。

共有持分の売買契約では、売主に加え共有者の承諾を明確に反映させる必要があり、不備があると契約無効や後々の争いに発展する恐れがあるため注意が必要です。

例えば、契約書に記載すべき持分割合が誤っていた場合、登記手続きが認められず取引が無効となる恐れがあります。

契約条項には、売却価格や支払方法に加えて引き渡し条件や滞納金の清算方法なども盛り込み、共有者と買主双方が納得できる内容に整えることが重要です。

司法書士や弁護士と連携し法律的に不備のない契約を結ぶと、売却後のトラブル防止につながります。

3.必要書類の収集

売却を成立させるには、登記や権利関係の確認に必要な書類を漏れなく用意することが重要です。

準備が不足していると登記手続きが滞り、取引そのものが無効となる恐れがあります。主に必要とされる書類は以下の通りです。

  • 不動産登記簿謄本
  • 固定資産評価証明書
  • 各共有者の印鑑証明書
  • 共有持分の売却同意書
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)

特に所在不明の共有者がいる場合には、戸籍の附票や住民票を取り寄せて所在を確認し、それでも所在が判明しないときは、法的手続きを踏まなければなりません。

万が一の不備や不足に備え、早い段階から司法書士や弁護士に相談すると安心です。

4.譲渡所得税・印紙税等の納付準備

共有持分を売却した際は、売却益に応じて譲渡所得税や復興特別所得税、住民税の負担が発生し、さらに売買契約書には印紙を貼付する義務があるため印紙税の準備も必要です。

売却益が大きく出た場合には税率が課されることで数十万円規模の納税となる場合があり、想定外の出費に直面すると資金計画に大きな影響を及ぼすこともあります。

こうした税金に関する理解や事前準備が不十分だと、売却後に突然多額の税負担を求められ、計画していた資金の活用が制限されることも少なくありません。

事前に税理士へ相談し、予想される税額をあらかじめ試算しておけば、余裕をもった資金管理ができ、売却益を安心して活用できます。

5.所有権移転登記の申請

売却契約成立後は、買主へ正しく権利を移すため、所有権移転登記の申請を行わなければなりません。

この登記手続きが完了しなければ、法的には買主に所有権が移らず、契約違反や二重譲渡など深刻なトラブルにつながります。

例えば、登記申請に必要な印鑑証明書や委任状が欠けていると、申請が受理されず再提出を迫られることになります。

登記は法務局へ申請書と添付書類を提出して行うため、事前に司法書士と連携して正確に手続きを進めることが重要です。

適切に申請を済ませれば、売却契約を法的に確定させ、買主も安心して権利を取得できます。

6.登記完了通知の受領と権利証の引渡し

登記申請が受理されると、法務局から登記完了通知が発行され、買主へ権利証(登記識別情報通知)を引き渡すことで正式に取引を終えられます。

権利証は所有権を証明する重要書類であり、引渡しを怠れば買主に不信感を与え、後日の契約不履行を主張される可能性も否定できません。

例えば、買主が住宅ローンを利用している場合、融資実行に権利証の提出が必要となるため、引渡しが遅れると入金に支障が出ます。

売主側が確実に手続きを完了させるには、通知到着後速やかに確認し、契約書で定めた通り引渡しを行うことが不可欠です。

7.確定申告

共有持分の売却によって利益が発生した場合には、翌年の確定申告で譲渡所得を申告する義務があり、これを怠ると追徴課税や延滞税が加算され本来不要な負担が発生します。

売却益を申告せずに放置した場合には、加算税や延滞金によって数十万円規模の余分な出費を強いられる可能性が高まり、資金管理全体に悪影響を及ぼします。

確定申告では、売却代金だけでなく仲介手数料や登記費用を譲渡費用として計上できるため、適切に控除を適用すれば税負担の軽減につながります。

期限内に正しく申告を行うとトラブルを避けられるため、売却益の有無にかかわらず早めに税理士へ確認し、安全な納税を行うことが重要です。

共有持分の共有状態を根本的に解消する4つの方法

共有持分の共有状態を根本的に解消する4つの方法

共有持分を売却しても、共有状態が続く限り根本的な問題解決には至りません。長期的にトラブルを避けるには、共有そのものを解消する方法を検討することが重要です。

ここでは、代表的な4つの解決策を解説します。

共有者間での持分売買による解決

共有状態を解消するシンプルな方法は、共有者同士で持分を売買し、単独所有に切り替えることです。

この方法は市場に出さずに解決できるため、第三者が新たに介入する心配がなく、親族間が協力的な関係であればスムーズに進められます。

例えば兄弟で土地を相続した場合、一方が他方の持分を購入すれば、今後の管理や売却方針を巡る意見対立も解消されます。

持分の価格設定については、公平性を保つため不動産会社の査定を利用するのが有効です。共有者同士の信頼を維持しながら、円滑に共有関係を整理できる点が大きなメリットといえます。

不動産全体を売却して利益分配する

共有状態を根本的に整理するには、不動産全体を売却して現金化し、その利益を持分割合に応じて分配する方法があります。

共有不動産を現金という形に変えるため、分割の公平性が高く、トラブル防止に有効です。

例えば、相続で兄弟姉妹が複数人共有者になった場合、誰も単独で利用しないのであれば全体を売却して分配する方が合理的です。

ただし、売却には共有者全員の同意が前提となるため、事前に話し合いで合意形成しておくことが不可欠です。

売却益の使途まで整理しておけば、後日の不満や争いを避けられ、スムーズな手続きができます。

土地の分筆による現物分割

共有している土地の場合、分筆登記を行い、物理的に区画を分けて共有を解消する方法があります。現物分割は各人が独立した不動産を所有でき、利用方法を自由に選べる点がメリットです。

例えば、農地を兄弟で分ける場合や広い宅地を複数区画に分ける場合など、現地の利用を希望するケースに適しています。

ただし、地形や法規制の影響を受けるため必ずしも希望通りに分けられるとは限らず、土地の面積や形状によっては不利が生じる可能性もあります。

測量士や司法書士のサポートを受けて手続きを行うと、公平かつ適正な分割が可能になります。

専門業者への持分売却で即座に離脱

共有状態を早期に解消したい場合は、専門業者へ持分を売却する方法が有効です。

特に共有者間での合意が難しい場合や早急に資金化したい場合には、即時に現金化できる点が大きなメリットです。

例えば、長年連絡が取れない共有者がいるケースや、家族間で意見がまとまらない場合でも、業者に売却すれば一方的に共有状態から離脱できます。

ただし、市場価格に比べると売却価格が低くなる傾向があるため、相場との比較や複数業者からの査定を受けて慎重に判断することが必要です。

スピードを優先したい人にとっては、妥協点を理解したうえで有効に活用できる手段といえます。

まとめ

共有持分の売却は相続や資産整理の手段として有効ですが、事前準備を怠ると共有者間の対立や予期せぬ費用負担など深刻なトラブルを招きやすいのが実情です。

安心して手続きを進めるには、合意形成や正しい法的手続き、税金対策を徹底し、専門家の助言を得ることが欠かせません。

リスクを理解し適切に対応すれば、共有状態の解消と資産の有効活用が実現できます。

共有者との交渉が難航している場合や、すぐに持分を現金化したいとお考えなら、専門の買取業者への売却が有効です。

LIXIL不動産ショップ 訳あり物件買取センターでは、法的な手続きを専門家がサポートし、最短1ヶ月での現金化にも対応しています。まずは、お気軽にご相談ください。

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